各界の第一線で活躍する著名人へのインタビューによる連載ページ“エドックス ラヴァーズ”。
プロフェッショナルな仕事へのこだわりや、彼らの愛用ウォッチなどに迫ります。
今月は人気メンズファッション誌「Gainer」や「Safari」を中心に、タレントやカタログのスタイリングも手掛けている、スタイリストの田川 匠氏です。
好きなことが人から喜ばれた
スタイリストを目指したきっかけは何ですか?
学生の頃から洋服が好きでしたね。中学生の頃、友人と買い物に行った時、ネイビーのデニムを手にした友人から何を合わせればカッコいいか相談されて、コーディネートしてあげたらすごく喜ばれたことがあって。高校時代も、服が好きだったのでよく友人からどこの店で買ったらいいかや、コーディネートを相談されたりしました。僕自身、それに応えることがすごく楽しくて。そんな時、スタイリストという職業があることを知り、迷わずファッションの専門学校の道に進みました。それまでただ服が好き、というだけでしたが、卒業後、師匠に出会ってアシスタント時代に、服だけでなくモノの使い方や知識を勉強しました。
普通の男をカッコよく魅せること
普段大事にしていることや、心掛けていることはありますか?
よく街に出ると道行く人を無意識に観察していますね。ロケの時や、車の信号待ち、海外で、あらゆるシーンで老若男女問わず、いろんな人を見ています。同じ色でも、シーンや場所が変われば、調和することもあれば浮いてしまうこともあります。
ポイントは、いいな、と思う人だけでなく、良くないものも見て、なぜ良くないのか考えてみること。
僕はインスピレーションが第一ですが、そうした客観的視点で捉えるリアルな情報も貴重だと感じています。いかにして普通の男をカッコよく魅せるか、街行く人々はいろんなことを教えてくれます。
本質を見極めるチカラが最も問われるアイテム
ファッションにおいて時計とは?
腕時計や靴などは、男にとって、その人のセンスやこだわり、時にライフスタイルを物語る数少ないアイテムです。男にとって、見た目のデザインだけでなく、ブランドイメージ、ウンチクが気になってしまうのはそのためではないでしょうか。洋服と違って、贅沢感も感じることができる腕時計は、モノの本質を見極めるチカラが最も問われるアイテムのひとつかもしれません。
まず欲しいものを買い、それに似合うコーディネートを探す
スタイリングする際のモノ選びのポイントやこだわりは?私たちがマネできるコツはありますか?
1つのコーディネートに1箇所、華をもたせること。例えば、シンプルなTシャツ&デニムスタイルにサングラスやバンダナを一つプラスするだけで、グッとこなれた印象になります。時計でしたら、3針の時計でなく、差し色が効いたダイアルや、ゴツめのクロノグラフを選ぶとか。僕は似合う合わないを先に考えず、まず欲しいものを買い、それに似合うコーディネートを探します。
大抵のものは似合うコーディネートがあるものです。思い込んだりせず似合うコーディネートを探してチャレンジしてみてほしいですね。
このモデルを選んだ理由は?
メカニックなものが好きなので、機械式のクロノグラフ時計をずっと探していました。
男っぽいスタイリングをしたい時や、海に行く日に選びたい一本ですね。
品名:クロノオフショア1 クロノオフショアプロフェッショナル
型番:01117-3-NINCA
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田川 匠 Profile
スタイリスト Kim-Chang氏に3年半師事の後、独立。
現在、人気メンズファッション誌「Gainer」や「Safari」を中心に、タレントやカタログのスタイリングも手掛けている。