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エドックスが開発してきた画期的な
ダイバーズウォッチの
世界観に、
時計専門誌の編集長が思わず没入!
群級割拠の時計業界の中で、確固たる地位を築いたエドックス。優れた防水性と武骨なデザイン、迫力あるベゼルなど、デザイン面に惹かれる人も多いでしょうが、実は数々の画期的な発明を実現させてきた“パイオニア”でもある。長い歴史の中でエドックスが成し遂げてきた実績を、時計専門誌「腕時計王」の前田編集長に教えていただきましょう。
※記事の内容は、2018年取材当時のものとなります。
腕時計王編集長
Seiki Maeda前田 清輝
モノ誌、メンズファッション誌などに携わった後、ライフスタイル誌「一個人」編集長代理、
会員誌「Gracious」編集長を経て2014 年9 月より時計専門誌「腕時計王」の編集長に就任。(取材当時)
モノ誌、メンズファッション誌などに携わった後、ライフスタイル誌「一個人」編集長代理、
会員誌「Gracious」編集長を経て2014 年9 月より時計専門誌「腕時計王」の編集長に就任。(取材当時)
ABOUT EDOX 01
実はエドックスは、防水時計のパイオニアだったのです。
防水時計の歴史は、1926年にロレックスがオイスターという完全防水ケースの特許を取得したところから始まりました。そして1950年代にロレックス「サブマリーナー」、1953年にブランパン「フィフティ ファゾムス」などのダイバーズウオッチが誕生します。エドックスは1952年から防水機構の開発を始め、1955年には独自開発の防水ウオッチを発表しました。続いて1961年には、特許取得の「ダブルOリングシール」によって、200m防水を実現した世界初の時計「デルフィン」を発表したのです。このことによりエドックスは“防水時計の名門”として広く認知され、1965年には500m防水の「ハイドロサブ」を発表。驚異的な防水性能で時計業界に衝撃を与えます。ロレックスのシードゥエラーが610m防水を発表したのは1971年ですから、いかにエドックスの実力が優れていたかがわかります。
偉大なメーカーやブランドには、その“偉大たらしめる理由”がありますが、エドックスは性能や技術のさらなる向上を目指したからこそ、各界のプロからも厚い信頼を得るに至りました。エドックスの腕時計は、その洗練されたスタイリッシュな佇まいからデザインが注目されがちですが、それらは積み重ねた技術から誕生したのです。
ABOUT EDOX 02
その伝説は、1961年に誕生した防水時計「デルフィン」から始まった!
エドックスは1950年代に他のブランドに先駆けて防水時計への開発に取り組み、1955年に独自開発にて初の防水ウオッチを発表しました。“防水時計のパイオニア”と言われる所以がここにあります。特に重要な技術が、防水時計に革命を起こした特許機構「ダブルOリング」。気密性を高めるOリングを二重することで、200m防水を実現するメカニズムですが、これを約60年前に発明したというのは驚きです。
この機能を採用した「デルフィン」は創業130年を迎えた2014年に復活していますが、ここでも大きな進化を遂げています。強化ケースバック構造や板バネの張力でインナーケースを固定し、衝撃を吸収するスペシャルケースを採用し、さらには衝撃吸収機能を持つ防水パッキンや強化サファイアグラスも採用。復刻モデルなのに進化するのです。
進化という点では、ピュアなダイバーズウオッチという性格が濃い「ハイドロサブ」にも注目です。こちらは発表当時のオリジナルの意匠は引き継ぎつつも、リューズを守る「マスターロック」システムを取り入れました。これはアイスダイバーのクリスチャン・レデル氏の意見を取り入れたもので、私がインタビューした際には、「極寒の環境では、リューズが衝撃を受けると壊れることもあるので、リューズを覆って完全に保護する構造が安心をもたらしてくれますね」と話していたのが印象に残っています。
ABOUT EDOX 03
積み重ねた歴史と技術によって生み出されたコンセプト「THE WATER CHAMPION」
一般的には復刻モデルは、外装をオリジナルに近づけることに重きを置いています。しかしエドックスは機能性を重視するがゆえに、大胆に外装を変える事も厭わない。機能性を大切にしながらも、旬を取り入れることで色褪せない個性を生み出しているのだと思います。だからこそ多くの人々に支持されるのでしょう。
こういった技術を支えるのは、レ・ジュネヴェにある工房。約100名のスタッフが時計作りに取り組んでいます。スイス国内のハイレベルなサプライヤーで作られたパーツを使用し、モデルによってはオリジナルの加工を施してから、熟練職人の手により組み立てられています。防水検査も同様です。300~500m防水性能のモデルを数多くラインナップするだけに、この検査には特に力を入れており、水を使った“浸水テスト”と強烈な圧力を加える“空気加圧テスト”の二重検査を行っているそう。この厳しい検査は、「THE WATER CHAMPION」のコンセプトを掲げるエドックスの自信の表れなのでしょう。
ABOUT EDOX 04
あくなき挑戦とその先進性によって、唯一無二のポジションを築く
エドックスは歴史や技術でも特別な存在ですが、“先進性”も見逃せません。例えば「クロノオフショア1 クロノグラフ」は、500m防水というハイスペックな腕時計ですが水中でも計測が可能です。加えて、ベゼルは1回転するのに120クリックを必要とし、30秒単位でセットが可能という機能にも注目。そのベゼルを止めるビスはブランドロゴの形になっているのもこだわりです。ちなみにPVD加工の被膜の厚さは1.0ミクロンと、通常の倍以上もあります。ここでも美しさと強さを実現しています。
こういった技術への追求が優れた防水性能を実現させ、価格以上の価値がある時計を生み出し、数多くのダイバーズウォッチを退け、高評価を勝ち取ったのでしょう。また「クロノオフショア−1」はパワーボート、「グランドオーシャン」のエクストリームセーリングでは公式計時も担いましたし、「クロノラリー」は、F1ザウバーチームのサポート。さらには世界カーリング連盟の公式計時もエドックスが担当しています。
ABOUT EDOX 05
カーボンダイヤルや、ハイテクセラミックベゼルなど新たな素材使いがファンを惹きつけた。
日本上陸から10年を経た現在も好調が続いているエドックスですが、新しい素材やデザインに取り組む姿勢が評価されています。
パワーボートのイメージを表現したカーボンダイヤルや耐傷性の高いハイテクセラミックベゼルを使っており、特に後者は、鮮やかな色使いと丁寧な面取りで時計に艶やかな表情を与えています。
エドックスはミドルプライスを意識したブランドですか、ケースやストラップ、ダイヤルなどの配色がとても綺麗なんです。しかもスタッズパターンのラバーストラップなど、“誌面映え”する仕掛けが多いので、読者からの反応もとても良かったですね。時計好きとしてはスペックの高さに驚きますが、デザインでも語れるという“美味しいとこどり”のブランドと言えるでしょう。
ABOUT EDOX 06
ダイバーズウォッチにあえてのレザーストラップで、街ダイバーズブームを牽引!
ダイバーズウオッチは潜水計器として生まれた時計なので、耐水性に優れた素材を使ったメタルブレスレットやラバーストラップを合わせるのがセオリーです。ところがエドックスは、レザーストラップもラインナップに加えている点も見逃せません。特にクロコダイルのストラップを組み合わせると、艶っぽさがさらに際立ち、街での着こなしをよりスタイリッシュにしてくれます。スタッズパターンが施されたラバーストラップにも同様の効果がありますね。
「グランドオーシャン」は、多くのパーツや異なる素材で組み合わせてケースを作っており、これらのパーツがそれぞれ異なるPVD加工や素材を用いられることで、様々な個性を加えてくれます。
こういった個性がセレクトショップやファッショニスタからも注目されており、魅力的なコラボレーションがいくつも作られています。エドックスのダイバーズウォッチは、ファッショニスタから支持される唯一 の時計ブランドといっても過言ではないのです!
ABOUT EDOX 07
腕時計王編集長を虜にしたダイバーズウォッチ!※2018年取材当時
まず興味を持ったのは、「グランド オーシャン クロノグラフ オートマティック」。こちらはブラックとゴールドの艶っぽいコンビで、都会的な華やかさ加えているのが魅力的ですね。そして、その独特な色使いが人気の「クロノオフショア1 クロノグラフ オートマティック」。ディープブルーのスタッズパターンラバーストラップが、エドックスの独創性を感じさせます。
CHORONOOFFSHORE-1 CHRONOGRAPH AUTOMATIC
クロノオフショア1 クロノグラフ
オートマティック
ゴールドPVD加工が施されたケースと、深く美しい海を想わせるブルーのセラミックベゼルで、クロノオフショア1の中でも抜群の人気を誇るモデルが、ブルーのスタッズパターンラバーストラップを纏った。エドックスならではの斬新な発想と高いクオリティが、新たな時計ファンを惹きつける。
- SPEC
- ケース径:45mm
- ケース素材:SS(ゴールドPVD)ケース
- 防水性能:500m
- ムーブメント:Cal.EDOX011、自動巻き
- 価格:¥451,000(税込)
- 商品ページはこちら
GRAND OCEAN CHRONOGRAPH AUTOMATIC
クランドオーシャン クロノグラフ
オートマティック
イエローゴールドPVD処理を施した華やかなケースに、ブラックダイヤルを合わせてラグジュアリーな雰囲気に。ヨットレースの世界観を投影しており、12時位置の30分積算計はカウントダウン式になっている。300m防水だがシースルーバック式になっており、メカニカルな魅力も存分に楽しめる。
- SPEC
- ケース径:45mm
- ケース素材:SS(ゴールドPVD)ケース
- 防水性能:300m
- ムーブメント:Cal.EDOX011、自動巻き
- 価格:¥407,000(税込)
- 商品ページはこちら
- Photograph / Dai Yamamoto
- Text / Tetsuo Shinoda
- Direction / Keiichi Moritani
- Web / PEACE Inc.