各界の第一線で活躍する著名人へのインタビューによる連載コラム“エドックス ラヴァーズ”。プロフェッショナルな仕事へのこだわりや、彼らの愛用ウォッチなどに迫ります。
今月は、人気雑誌の表紙を飾る看板モデルでありながら、海をこよなく愛するサーファーで、料理もプロ級、自身で野菜を育てる農夫でもある、三浦理志氏です。自然に寄り添った憧れのライフスタイルをお聞きしました。

思いもしなかったモデルという仕事

モデルさんになったきっかけは何ですか?

高校卒業後の18才の時、ある現役モデルさんがモデル事務所を作るからやってみないかと友人に声をかけていただいたんです。それまでモデルになれるとも思っていなかったですし、興味もなかったのですが、僕にもやれるものならやってみようと始めました。

海外で広がった可能性

ニュージーランドに渡られたきっかけは何ですか?

25才の頃、周りがモデルから俳優への道を目指す中、自分の将来を考えた時、自分はそういう道ではないのかなと。一旦リセットしたかったんです。ニュージーランドで叔父が日本食レストランを経営していたので、2年間手伝わせていただき、すぐに料理にハマりました。日本食なので魚を扱うことが多かったのですが、日本と全然違う魚の種類も興味深くて。時間があると魚料理のお店をいろいろ回って調理法など情報を集めたりしました。

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すべて必然

サーフィン、料理、菜園・・・どれも趣味の域を越え本格的ですが、何か共通点があるのですか?

いえいえ、元々自然と遊ぶことが好きなんです。小さい頃から虫を捕ったり、海で遊んだりしていました。サーフィンを始めたのも15才からです。料理は、7年程前から料理ブログを始めて、今では雑誌でも料理の連載をやらせていただけるようになって。ニュージーランドで腰を壊して、厨房で立つ仕事は控えた方がいいとお医者さんに言われたのを機に28才の時帰国し、その後30才でモデルに復帰したのですが、今思うとすべて必然だったのかなと思います。

菜園を始めたのは8年前、先輩のお父さんから譲り受けたもので、最初は玉ねぎの収穫から始めました。美味しいものの収穫って楽しいんですよ。食べることも料理も好きなので、将来は自給自足もいいなと思います。料理の活動も広げていきたいですね。いつか自分のお店を出すのも夢のひとつです。

自然に寄り添う

普段意識していることはありますか?

自然と触れ合うことと、早起き。笑。愛犬と近くのビーチを散歩しながら、波チェックして波があれば海に入って、ない日には畑に行って。自然に身を置くと落ち着くし、仕事にもいい状態で臨めます。休日も大抵自然と触れ合っています。もう生活の一部ですね。


人との繋がり

プロフェッショナルとは?仕事をする上で大事にしていることはありますか?

仕事って、喜んでいただいて成り立つものだと思うんです。モデルの仕事も料理も、求めてくれる方や喜んでくれる方がいるから頑張れる。だからそれにできるだけ応えたいと思います。僕はすごく人に恵まれていると思います。家族にも周囲にも。人は一人では生きていけないですから、人との繋がりは大事にしたいですね。


三浦 理志
Profile

1970年7月1日生まれ。神奈川県出身。18歳の時に雑誌Fineでモデルデビュー。
以後、数々の雑誌・広告・CM・ショー等で活躍。
15歳でサーフィンと出会い今では生活の一部となっている。
26歳の時、ニュージーランドへ2年間行き叔父の経営するレストランで学んだ料理はプロ級の腕前。
現在モデルクラブINDIGOに所属しモデル業を再開。料理ブログも更新中。

Instagram:@mar4m
Photography:Yoshinori Eto